Made Ofの意味と使い分け解説!made Fromとの違いと覚え方
英語学習の現場や日常会話のやり取りで、多くの学習者が一度は立ち止まってしまうのが「made of」と「made from」の使い分けです。「どちらも『〜で作られている』と訳せるのに、どうして使い分ける必要があるのか」「ワインや机、紙を英語で表現するときにどちらを選ぶべきか」といった疑問は、中学校の文法授業から大人のビジネス英語に至るまで後を絶ちません。
この2つの決定的な違いは、完成品を見たときに「元の素材(材料)の形や性質がそのまま視認できるかどうか」という点に集約されます。本稿では、学校教育で教えられる「物理変化・化学変化」の枠組みにとどまらず、ネイティブスピーカーが捉えている前置詞のコアイメージや、料理で多用される「made with」、製造元を示す「made by」「made in」との差異まで、客観的なデータと具体的な例文を交えて徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「made of」は加工後も元の素材が見てわかる「材料(物理変化)」、「made from」は原型を留めず別の物質に変化した「原料(化学変化)」に用いるのが鉄則。
- 要点2:前置詞のコアイメージとして、「of」は直接的な構成要素・同質のもの、「from」は起点や由来・離脱を指す感覚を理解すると暗記が不要になる。
- 要点3:料理の主要食材には「made with」、製作者には「made by」、生産地には「made in」を使い分けることで、表現の精度が格段に向上する。
【基本概念】made ofの意味と使い方|中学英語から紐解く本質
「made of」は通常、受動態の形である「be made of 〜」として用いられ、「〜でできている」「〜製である」という意味を表します。中学英語の文法指導要領において受動態(be動詞 + 過去分詞)の代表的イディオムとして登場するため、記憶に残っている方も多い表現です。
文法構造としては、他動詞「make(作る)」の受動態「be made(作られる)」に、構成要素を示す前置詞「of」が結びついています。この「of」が持つ性質により、主語となっている製品が「何によって構成されているか」を直接的に示します。
日常生活で使われる基本的な例文を確認してみましょう。
- This table is made of wood.(このテーブルは木製です/木でできています。)
- The ring is made of gold.(その指輪は金でできている。)
- These bags are made of durable leather.(これらのバッグは耐久性のある革で作られている。)
いずれの例文においても、完成品であるテーブル、指輪、バッグを見た瞬間に、それぞれ「木」「金」「革」という素材がそのまま視認できます。形が変わっただけで素材の本質が変わっていない場合、英語では迷わず「made of」を選択します。

【徹底比較】made ofとmade fromの決定的な違いと見分け方
英語学習者が最も混同しやすいのが「be made of」と「be made from」の違いです。日本語に訳すとどちらも「〜で作られている」となってしまうため、日本語訳だけに頼っていると正確な使い分けができません。判断の鍵を握るのは、日本語の「材料」と「原料」の概念、そして理科で学ぶ「物理変化」と「化学変化」の違いです。
「made of」が素材の性質がそのまま残る「材料(物理変化)」に用いられるのに対し、「made from」は元の形を失って別の物質に生まれ変わった「原料(化学変化)」に対して使われます。例えば、ブドウから作られるワイン、牛乳から作られるチーズやバターなどはすべて「made from」の領域です。
- Wine is made from grapes.(ワインはブドウから作られる。)
- Cheese is made from milk.(チーズは牛乳から作られる。)
- Paper is made from wood.(紙は木材から作られる。)
紙(paper)の例は非常に示唆的です。木材を細かく砕き、化学処理を施してパルプにし、乾燥させて作られる紙は、木としての原型をとどめていません。そのため「Paper is made from wood.」となります。しかし、その紙を使って作られた本(book)は紙の性質がそのまま残っているため、「Books are made of paper.」と表現します。このように、対象物の状態変化によって選ぶべき前置詞が明確に分かれます。
| 表現 | 日本語のニュアンス | 変化の性質・基準 | 代表的な例文 |
|---|---|---|---|
| be made of | 〜(材料)で作られている | 物理変化(見た目で素材がそのまま判別可能) | The chair is made of plastic. |
| be made from | 〜(原料)から作られている | 化学変化(原型を留めず別の物質に変化) | Butter is made from milk. |
| be made with | 〜(食材・成分)を使って作られている | 料理や調合(複数ある材料のうち特徴的な一部) | This cake is made with fresh strawberries. |
| be made by | 〜(人・企業・方法)によって作られる | 製作者・主体・手段(行為者を明示) | This pottery was made by a famous artisan. |
| be made in | 〜(国・場所・時代)で作られている | 生産地・製造国(場所や時代を指定) | The watch was made in Japan. |
【前置詞別】made with・made by・made inとの違いを完全整理
実務的なコミュニケーションでは、「of」や「from」だけでなく、「with」「by」「in」などの前置詞が組み合わさった表現も頻出します。これらを整理しておくことで、英作文や読解でのブレを完全に解消できます。
1. be made with(料理やこだわりの食材をアピールする場合)
レストランのメニューや食品パッケージで最も頻繁に目にするのが「made with」です。「with」は「〜を道具や材料として使って」というニュアンスを持ち、完成した料理の中にその素材が含まれていることを示します。素材全体が完全にその成分だけで構成されている必要はなく、こだわりの隠し味や主原料を強調する際に使われます。
- This soup is made with organic vegetables.(このスープには有機野菜が使われています。)
- The pasta is made with whole wheat flour.(このパスタは全粒粉を使って作られています。)
2. be made by(作者や製造元、製法を示す場合)
「by」は受動態における動作主を表す典型的な前置詞です。そのため「made by」の後ろには、人間、企業、職人、または製造手法(手作業や機械など)が置かれます。
- This smartphone is made by Apple.(このスマートフォンはアップル社製です。)
- These shoes were made by hand.(この靴は手作業で作られた。)
3. be made in(製造された国や地域、場所を示す場合)
「in」は空間や地理的な範囲を示す前置詞であり、「Made in Japan」の表記でおなじみの通り、製造国や製造工場、都市を明記する際に使用されます。
- This car was made in Germany.(この車はドイツで製造されました。)
- The furniture was made in the 19th century.(その家具は19世紀に作られた。)

【実態検証】英語学習者がつまずく「判断に迷うグレーゾーン」の真相
大手質問サイトやSNS上の学習コミュニティを分析すると、多くの学習者が「理科の実験のように明確に分けられないケース」で頭を抱えている実態が浮き彫りになります。
例えば、「ビールは麦から作られる」という文を英訳する場合、麦が発酵してアルコールと液体に変化しているため、「Beer is made from barley.」が正解です。しかし、これが「ビールは水、麦芽、ホップで作られている」と構成要素を列挙する文脈になると、ネイティブスピーカーはレシピ的なニュアンスを込めて「Beer is made with water, malt, and hops.」と表現することを好みます。
また、「リサイクル素材」に関する表現も議論の的になりやすいポイントです。使用済みペットボトルから作られた再生フリースジャケットの場合、元のペットボトルの形は完全に崩れて繊維へと再加工されているため、厳密には「This fleece is made from recycled plastic bottles.」となります。しかし、日常会話で「プラスチック製」と素材そのものを言いたい場合は「It's made of plastic.」と言っても何ら不自然ではありません。
学習者の間で生じる混乱の多くは、「話し手が着目しているのが『製造プロセスの起点』なのか『現在の物理的構成要素』なのか」という視点の違いによって引き起こされています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「物理変化ルール」の限界
日本の学校英語や受験参考書では、理解を促すために「made of = 物理変化」「made from = 化学変化」というシンプルな公式が広く普及してきました。この分類は初学者の導入としては極めて明快で効果的ですが、実際のネイティブスピーカーの認知言語学的な感覚とはわずかなズレが存在します。
ネイティブスピーカーは会話中に「これは化学反応を伴ったからfromを使おう」などと分子レベルの変化を計算しているわけではありません。彼らが直感的に頼りにしているのは、前置詞が持つ本来の「空間的・心理的距離感」です。
- 前置詞「of」の本質:「全体と部分」「不可分の関係」。対象物と素材がぴったり一体化しており、分離していない感覚。
- 前置詞「from」の本質:「起点からの移動・離脱」。元の素材(原点)から長いプロセスを経て、遠く離れた別の場所(新しい物体)へたどり着いた感覚。
例えば、ロウソク(candle)と蜜蝋(beeswax)の関係を語る際、外見上は形が変わっているだけに見えても、原料としての出発点を強く意識する場合は「Candles are made from beeswax.」と言われることがあります。文法的な物理・化学の枠組みにとらわれすぎず、「素材がそのまま目の前にある(of)」のか「原点から変化してここまで来た(from)」のかという意識の焦点を捉えることが、自然な英語感覚を養う真の近道です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
前置詞の使い分けを学ぶにあたり、学習段階や目的に応じたアプローチを取ることが肝要です。
- 「物理変化=of/化学変化=from」の公式で覚えるべき人: 中学・高校の定期テストや高校入試、大学入学共通テストを直前に控えた受験生。試験問題の多くは典型的な名詞(wood, gold, grapes, milk)を用いた出題が9割以上を占めるため、シンプルな二項対立ルールが最も確実な得点源になります。
- 「コアイメージと文脈重視」で捉えるべき人: 実務で英文メールやプレゼンを行うビジネスパーソン、英会話の実践力を高めたい学習者。「材料のアピールならwith」「起点を語るならfrom」といった柔軟な視点を持つことで、画一的な暗記から脱却し、ニュアンス豊かな発信が可能になります。

【made of 意味】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:This table is made from wood. と言うとネイティブには通じませんか?
A1:意味自体は十分に伝わります。ただし、ネイティブスピーカーにとっては「木材を化学的に加工・分解して作られた特殊なテーブルなのだろうか?」というわずかな違和感(不自然さ)が生じます。一般的な木製家具であれば、見た目で木だとわかるため「is made of wood」を使うのが自然です。
Q2:日常会話で「be made out of」という表現を耳にしますが、「be made of」と何が違いますか?
A2:「be made out of」は「be made of」とほぼ同義ですが、「ある素材を加工・工夫して別のものを作り出した」というニュアンスが強調されます。例えば、「He made a toy out of a cardboard box.(彼は段ボール箱からオモチャを作った)」のように、DIYやリサイクル、素材の転用を表現する場面で好まれる口語表現です。
Q3:料理を説明する際、「made of」を使ってはいけないのですか?
A3:文法的に絶対的な誤りとは言えませんが、料理に対して「made of」を使うと「その食材だけで100%固められている」ような無機質な印象を与えることがあります。料理には複数の調味料や具材が混ざり合っているため、特定の具材をアピールしたい場合は「made with(〜を使って作られた)」を用いるのが英語圏のレストランやレシピにおける標準的なマナーです。
まとめ:直感的なコアイメージで使い分けをマスターする
「made of」と「made from」の使い分けは、単なる暗記問題ではなく、対象物に対する観察眼と前置詞のイメージが直結した英語の醍醐味です。
「目で見て素材が分かるなら of、原型が見えないほど変化しているなら from」という大原則を軸に据えつつ、料理の食材なら「with」、製作者なら「by」、産地なら「in」という周辺知識を組み合わせることで、どのようなシチュエーションでも自信を持って適切な英語を紡ぎ出すことができるようになります。日頃から身の回りにある製品や飲食物を「これは of だろうか、from だろうか」と英語でイメージする習慣をつけ、生きた表現力を着実に身につけていきましょう。 (出典: made of 意味(Yahoo!ニュース))